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小児看護を専門にしている大規模な病院などは、スキルアップを目的に専門看護師を目指す看護師が多いです。小児看護は、成人以上に繊細な子供だからこそ、治療やケアの難しさがある診療科目です。

ここでは、専門看護師の小児看護分野の特徴や取得方法についてまとめました。

小児看護分野専門看護師とは

小児看護は、病気や障害を持った子供達が、すこやかに子供らしく生活できるように支援する看護活動です。

小児看護専門看護師は、それぞれの子供やその家族にとって大切な事や1番よい治療やケアの方法を、一緒に考えて適切なアドバイスを行います。必要に応じて、医師や学校の教師、他の専門職と連携や調整を行います。

資格保持者

166名(2016年2月1日現在)
小児看護の分野は、専門看護師の資格制定当初からありますが、近年資格取得者が増加傾向にあります。小児看護で悩む患者やその家族の数は少子化や医学の進歩によって減少傾向ですが、現場で働く看護師はスキルアップが必要と考える方が増えています

小児看護分野の専門看護師の役割

小児看護分野の専門看護師には、次の4つの働き方があります。

  • 病棟の看護師長や看護科長などの管理職としてのマネジメント
  • 外来や専門外来での相談活動
  • 病棟で一般スタッフが対応しきれない患者への悩み相談などを通じたメンタルケア
  • 小児看護発展のための、看護研究

どの仕事に携わっていても、常に子供の目線で、悩みや生活の質の改善について一緒に考えて、経験とスキルを活かした助言をしていく事が小児看護専門看護師の役割です。

小児看護分野専門看護師の活躍できる職場

小児看護専門看護師の職場は、小児専門病院、大学病院、総合病院、クリニックなど、赤ちゃんや子供が多くいる病院や施設です。

子供専門の医療センターや大学病院などの大規模施設で勤務している看護師はもちろん、長い目で子供と関われる現場で働いていくために専門看護師を目指す方もいます。

小児看護分野専門看護師の役割でも紹介している通り、4つの働き方があるので、大規模な病院から小規模施設まで、様々な職場で資格を活かした働き方ができます。

小児看護分野専門看護師になるには

専門看護師の小児看護の分野の取得方法と、教育内容についてまとめました。
専門看護師の取得基準や費用については、別ページで紹介しています。
(参考:専門看護師を目指す)

資格取得の条件

専門看護師の資格取得の条件は次の3つです。

  • 看護師免許を所有していること
  • 看護師免許取得後の実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は専門看護分野の実務研修。なお実務研修とは、小児期にある患者に対する小児看護の実務研修。)
  • 看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の単位(36単位もしくは28単位)を取得していること

合格率・難易度

1996〜2014年の精神看護過程の専門看護師受験者数と合格者数は以下の通りです。

  • 専門看護師教育課程修了者数  225名
  • 受験者数           158名(受験率70.2%)
  • 全分野全体の専門看護師教育課程修了から半年以内に認定審査を受験した人数  608名
  • 全分野全体の専門看護師教育課程修了から半年以内の認定審査合格者数     508名(合格率83.6%)

(参考URL:http://nintei.nurse.or.jp/nursing/wp-content/uploads/2015/03/cns_kateisyuryo-jittaihaaku_2015.pdf)

小児看護分野の専門看護師を目指す方は、大規模病院で職場の援助や指示の元で大学院へ通う方と、自己負担で休職や働きながら大学院を目指す方の割合が半々くらいです。そのため、教育過程修了から半年以内に受験する方の割合は、専門看護師全体の平均的な水準になっています。

大学院に通っている期間に学業に専念して、しっかり勉強すれば合格する事ができる資格です。また、小児看護は、3年以上の専門看護分野の実務研修の要件が緩いため、小児科関連の勤務実績があれば、気軽に目指す事ができます。

小児看護分野の専門看護師の教育機関

2015年度時点の、小児看護分野の専門看護師教育過程の認定を受けている教育機関のデータは次の通りです。

38単位教育機関  14院
26単位教育機関  19院
合計       33院
うち、2015年度新設(新規認定)教育機関  3院

小児看護分野の専門看護師教育過程を用意している大学院は全国各地にありますが、九州には福岡の1院のみなど、一部で地域格差も出ています。専門看護師を目指す看護師が多い人気分野になっているため、今後ゆるやかに教育機関が増加していく事が予想されます。

地域看護分野専門看護師の必要単位

専門看護師の教育過程には、26単位と38単位の2種類があります。専門看護師の教育過程は、資格制定当初は全て26単位でしたが、平成24年より38単位の新基準が制定されました。

どちらの教育過程コースでも、専門看護師の資格取得はできますが、学べる情報の多さや、教育過程修了のための単位数が違います。現在では、26単位から38単位への昇格審査を目指している教育機関が増えています

小児看護分野の教育過程の必要単位を紹介します。

26単位の教育過程

●専攻分野共通科目:12単位
次の4つの分野の科目と、専攻分野専門科目を含めて12単位必要となります。

  • 小児・家族の成長・発達/健康生活に関する科目
  • 小児看護対象の査定に関する科目
  • 小児看護援助の方法に関する科目
  • 小児の保健/医療環境/制度に関する科目

●専攻分野専門科目:2〜4単位
専攻分野共通科目に加えて、各大学院で提示された専門領域に関する科目を2〜4単位履修します。

●実習科目:6単位以上
専攻分野専門科目を置く場合には、専門領域の特殊性を踏まえた実習内容も含めます。実習時間は、6単位にこだわらず、修得しうる時間をかけることが必要となります。

●CNS共通科目:8単位以上
看護教育論、看護管理論、看護理論、看護研究、コンサルテーション論、看護倫理、看護政策論のうち、小児看護専攻分野のCNSとしての役割を考慮して広範囲に8単位以上を選択して履修します。

合計:26単位以上

38単位の教育過程

●専攻分野共通科目:14単位
次の4つの分野の科目と専攻分野専門科目を含めて14単位必要となります。

  1. 小児・家族の成長・発達/健康生活に関する科目
  2. 小児看護対象の査定に関する科目
  3. 小児看護援助の方法に関する科目
  4. 小児の保健/医療環境/制度に関する科目

●専攻分野専門科目:2〜4単位
専攻分野共通科目に加えて、各大学院で提示された専門領域に関する科目を2〜4単位履修します。

●実習科目:10単位

専攻分野専門科目を置く場合には、専門領域の特殊性を踏まえた実習内容も含めて以下の2つの科目の実習を履修します。
実習時間、事例数にこだわらず、修得しうる時間をかけることが必要です。

  1. 小児の診断・治療に関わる実習科目(2単位、事例数10件以上)
  2. 高度実践者としての役割に関する実習科目(8単位、事例数5件以上)

●CNS共通科目:8単位+6単位(合計14単位)以上
共通科目 A(看護教育論、看護管理論、看護理論、看護研究、コンサルテーション論、看護倫理、看護政策論)のうち、小児看護専攻分野の高度実践看護師としての役割を考慮して広範囲に8単位以上を選択。

高度実践看護師の必修科目として共通科目 B(臨床薬理学、フィジカルアセスメント、病態生理学)6単位以上を選択。計14単位以上を履修すること。

合計:38単位以上

専門看護師の中でも、領域の広い小児看護

小児看護のプロフェッショナルといえば、子供の難病や障害を扱う高度な医療機関だけを想像する方もいます。

しかし小児看護専門看護師は、こうした最先端の医療現場はもちろん、一般的な小児科で些細な風邪や注射などを通じて、子供の悩みや医療行為への嫌悪感を和らげてあげたり、研究を通じて医学の進歩に貢献するなど、様々な領域で活躍できます。

また、近年ではモンスターペアレンツと呼ばれる親も増えているため、患者への対応はもちろん、家族への説明能力も求められています。

まとめ

  • 小児看護専門看護師は、マネジメントや相談、研究などの働き方がある
  • 小児看護専門看護師は、それぞれの子供にとって一番良い治療やケアの方法を考えて提案を行う
  • 小児看護は、人気が高い職種で自己負担で専門看護師を目指す方も多い
  • 小児看護専門看護師は難病や障害患者だけではなく、幅広い子供への医療行為を扱える

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