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脳卒中にかかると、脳の損傷ダメージに応じたリハビリテーションが必要になります。
リハビリテーションは、通常医師の指示のもとで、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)と看護師のチームで行います。

また、脳卒中リハビリテーション看護のスキルは、リハビリ室の勤務だけではなく、幅広い領域で役立てることができます。
ここでは、「脳卒中リハビリテーション看護認定看護師」について紹介します。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師とは

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳卒中における救命や機能回復を促し、再発を防止するために専門知識を習得した看護師です。
脳卒中では、急性期から回復期、在宅にいたるまでの看護を専門的な立場から提供できる看護職員が必要とされ、特定された分野です。
脳卒中の治療は医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士など様々な職種による医療チームによる連携が必要です。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、専門スキルを活かして、チーム内でリーダーシップを発揮して、患者と家族のために最善の治療とリハビリテーションを提供します。

資格保持者

580名(2016年2月1日現在)
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、資格取得支援をしている病院が大都市の病院に集中しています。そのため、資格保持者も地方格差が出ています。
教育機関は全国に7ヶ所ありますが、入校希望者が少なく、休講する教育機関も出ています。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の役割

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、患者の回復と再発予防に向けてのリハビリテーション支援や、患者とその家族にセルフケアと生活支援を行います。
脳卒中患者への看護とリハビリテーションは、幅広い職種でチームを組んで連携する事が必要です。認定看護師は専門スキルを活かしてリーダーシップを発揮し、チーム内で調整役の役割を担います。
また、脳卒中は早期からリハビリテーションを行う事が大切で、患者とその家族のモチベーションが大きな影響を与えます。
習得した知識を活かして、情報提供と相談を通じて、患者とその家族を支えて前向きに治療に取り組む手助けをします。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の活躍できる職場

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、主に病院の病棟で活躍しています。
脳卒中の治療は、急性期、回復期、在宅医療まで継続してリハビリテーションに取り組む事が求められます。
そのため、脳卒中リハビリテーション看護で習得した知識や経験は、外来やリハビリ室、在宅医療でも役に立てる事ができます。

現在は、認定看護師の資格取得を自己負担ではなく、職場補助を受ける方が多いため、病棟ナースが資格を取得して、そのまま病棟で活躍される場合が多いです。
一部では、認定看護師を取得してICUやCCU、HCUなどに異動される事もあります。

認知症看護認定看護師になるには

認定看護師の脳卒中リハビリテーション看護分野の取得方法と、教育内容についてまとめました。
認定看護師の取得基準や費用については、別ページで紹介しています。
(参考:認定看護師を目指す)

資格取得の条件

認定看護師の資格取得の条件は、看護師免許の所有と、看護師免許取得後の実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)です。
脳卒中リハビリテーション看護分野の認定看護師を取得のための実務経験は、次の3つの要件を満たしている事が望ましいと看護協会で定められています。

  1. 通算3年以上、脳血管障害患者の多い部署での看護実績を有すること。
  2. 急性期にある脳血管障害患者の看護を5例以上担当した実績を有すること。
  3. 現在、脳血管障害患者の多い施設等で勤務していること

合格率・難易度

第22回認定看護師認定審査では、脳卒中リハビリテーション看護分野の認定看護師を114名受験し、合格者は109名でした。
難易度が低い分野ではありませんが、やりがいが大きい分野で、楽しく集中して勉強できるので、教育課程をしっかり履修すれば難しい資格ではありません。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の教育機関

2015年11月現在の認定看護師の脳卒中リハビリテーション看護分野の教育機関は次の通りです。

●国立障害者リハビリテーションセンター(埼玉県)
開講月:9月/開講期間:7ヶ月/定員:20名

●目白大学メディカルスタッフ研修センター(埼玉県)
開講月:9月/開講期間:7ヶ月/定員:30名

●高崎健康福祉大学看護実践開発センター認定看護師教育課程 (群馬県)
開講月:6月(2016年度新規開講予定)/開講期間:7ヶ月/定員:30名

●静岡県看護協会認定看護師教育課程(静岡県)
2015年度休講

●日本看護協会看護研修学校 (東京都)
開講月:4月/開講期間:12ヶ月/定員:30名

●日本赤十字看護大学看護実践・教育・研究フロンティアセンター (東京都)
2015年度休講

●愛知県看護協会認定看護師教育課程 (愛知県)
開講月:4月/開講期間:6ヶ月/定員:30名

●大阪府看護協会認定看護師教育課程(大阪府)
2015年度休講

●関西福祉大学看護キャリアアップセンター (兵庫県)
開講月:7月/開講期間:7ヶ月/定員:15名

●熊本保健科学大学キャリア教育研修センター認定看護師教育課程 (熊本県)
開講月:9月/開講期間:6ヶ月/定員:15名

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の教育カリキュラム

認定看護師の脳卒中リハビリテーション看護分野のカリキュラムや所要時間は、各教育機関によって違います。
ここでは国立障害者リハビリテーションセンターの教育科目を紹介します。

●共通科目:135時間
認定看護師に必要な共通の能力を養うための科目、「看護管理」「リーダーシップ」「文献検索・文献講読」「情報管理」「看護倫理」「指導」「相談」「臨床薬理学」「医療安全管理」の9科目をそれぞれ15時間ずつ履修します。

●専門基礎科目(135時間)
「脳卒中の病態生理と診断および治療」「脳卒中機能障害とその評価」を各45時間、「脳卒中患者・家族の理解」を30時間、「脳卒中リハビリテーション看護概論」を15時間、合計4科目135時間を履修します。

●専門科目(150時間)
「脳卒中急性期重篤化回避の支援技術」「早期離床と日常生活活動自立に向けた支援技術」を45時間、「生活再構築のための支援技術」を30時間、「脳卒中患者への社会的な支援技術」を15時間、合計4科目135時間を履修します。

●学内演習・実習(240時間)
学内演習を60時間、臨地実習を180時間、合計240時間を履修します。

以上の合計で645時間の教育カリキュラムを受ける事で、看護のスキルを習得し、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師認定審査の受験資格を取得できます。

脳卒中リハビリテーション看護はやりがいが目に見える

脳卒中は日本人の死因の4位の疾患です。時には急性脳梗塞でリハビリの余地がない事もあり、整形外科のリハビリとは違い、リハビリ効果が現れにくい分野です。

しかし、リハビリは効果に大小はあっても必ず効果はあり、些細な回復で生活レベルが大幅に改善する事もあります。患者や家族からもADLが向上した時の喜びが大きく、やりがいを感じやすい分野です。

脳卒中リハビリテーション看護は、リハビリ室での治療だけではなく、脳卒中患者は生活の全てがリハビリテーションになります。看護師は医師やPT,OT、STよりも長い時間、患者に寄り添ってパートナーとして一緒にリハビリ治療を支えていきます。

まとめ

  • 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳卒中患者への医療チームの調整役の役割を担う
  • 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の活躍できる職場領域は広いですが、大半の方が病棟ナースとして活躍しています
  • 脳卒中リハビリテーション看護の分野は、資格取得の負担が大きい事や、介助が必要な病棟勤務が多い事から資格保持者が伸び悩んでいる
  • 脳卒中リハビリテーション看護は、仕事のやりがいが大きい

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