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救急看護は、人の命を左右する医療の先端の現場です。
救急看護の対象は、疾病、外傷、脳血管障害、中毒などの多種多様な疾病・外傷などがあり、高く幅広い看護スキルが求められます。
そのため救急看護師は、スキルアップのために認定看護師の「救急看護」を目指す方がいらっしゃいます。

ここでは、認定看護師の救急看護の分野について紹介します。

救急認定看護師とは

救急認定看護師とは、救急看護の分野において、日本看護協会の指定教育機関の過程(6か月・615時間以上)を修了し、認定審査(筆記試験)に合格した看護師です。

認定看護師の救急分野についての情報をまとめました。

資格保持者

1,015名(2016年2月1日現在)
毎年約100名前後のペースで増加している、安定した人気を誇る資格です。

救急認定看護師の役割

救急看護では、事故や急性症状の病気など、生死に関わる重大な緊急治療を扱う機会が多いです。

救急看護は医師や看護師、検査技師などのチームで動きます。救急認定看護師は高い看護スキルと経験を活かして現場のリーダーシップを取り、チーム全体が効率良く的確に動くように心がける事が大切です。

また、患者の家族への説明や配慮などを積極的に行う役割を担います。救急認定看護師は、医師の指示の元での処置はもちろん、常に現場全体を見渡して処置や配慮・指示を行う事が求められます。

救急認定看護師の活躍できる職場

救急看護師は、主に三次救急を行う医療機関で活躍しています。

三次救急の受け入れを行っている総合病院の救急外来や、救急救命センターなど、それぞれの地域の救急看護の拠点になる大きな施設で、認定看護教育で得た看護スキルを実践できます。

救急認定看護師になるには

認定看護師の救急看護の取得方法と、教育内容についてまとめました。

資格取得の条件

認定看護師の資格取得の条件は、看護師免許の所有と、看護師免許取得後の実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)です。

救急分野の認定看護師を取得のための実務経験は、通算3年以上、救急部門での看護実績を有することです。

また次の2つの条件を満たしている方が、救急分野の認定看護師取得にふさわしいと看護協会が定めています。

  • 救急部門において、CPA・重症外傷・意識障害・呼吸不全・循環不全・中毒・熱傷患者等の看護の中から5例以上担当した実績を有すること。
  • 現在、救急部門で勤務していること、または救急部門での勤務が予定されていること。

合格率・難易度

第22回認定看護師認定審査では、救急看護の分野の認定看護師を105名受験し、合格者は103名でした。合格率は約98%で、ほとんどの方が合格しています。

救急看護分野は、看護師の志も高い職種のため、高い合格率を誇っています。

救急認定看護師の教育機関

2015年11月現在の救急看護分野認定看護師の教育機関は次の通りです。

・青森県立保健大学 地域連携・国際センター(青森県)
2015年度休講

・日本看護協会看護研修学校(東京都)
開講月:4月
開講期間:12ヶ月
定員:30名

・東海大学看護師キャリア支援センター(神奈川県)
開講月:9月(2016年新規開校予定)
開講期間:7ヶ月
定員:30名

・愛知医科大学看護実践研究センター認定看護師教育課程(愛知県)
開講月:9月
開講期間:7ヶ月
定員:25名

・大阪府看護協会認定看護師教育課程(大阪府)
開講月:6月
開講期間:10ヶ月
定員:30名

・和歌山県看護協会(和歌山県)
開講月:9月
開講期間:7ヶ月
定員:30名

・日本赤十字九州国際看護大学看護継続教育センター(福岡県)
開講月:6月
開講期間:7ヶ月
定員:30名

救急認定看護師の教育カリキュラム

認定看護師の救急分野のカリキュラムや所要時間は、各教育機関によって違います。
ここでは、日本看護協会看護研修学校の救急看護分野のカリキュラムを紹介します。

●共通科目:150時間
認定看護師に必要な共通の能力を養うための科目。
「看護管理」「リーダーシップ」「文献検索・文献講読」「情報管理」「看護倫理」「指導」「相談」「対人関係」「臨床薬理学」「医療安全管理」の10科目をそれぞれ15時間ずつ履修します。

●専門基礎科目(120時間)
「救急看護概論」「救急患者の主要病態と治療」「救急患者と家族の心理・社会的アセスメント」「災害急性期看護」の4科目をそれぞれ30時間ずつ履修します。

●専門科目(150時間)
「救急患者のフィジカルアセスメント」を60時間、「救急看護技術」を75時間、「急性症状とケア」を15時間履修します。

●演習(165時間)
「救急看護領域における問題解決プロセス」「事例展開」「救急看護技術指導案の作成」「ケースレポート」「救急重症患者の全身管理」の5つの分野に分けて合計165時間の演習を履修します。

●臨地実習(225時間)
「初療看護」「救急患者の急性期看護」「院内トリアージ」「プレホスピタルケア」の4つの分野を、現場経験と技術指導を通じて合計225時間臨地実習を履修します。

●学内ケースレポート発表会(全学科合同)
学科で選出された学生の口演発表や、全員参加のポスターセッションで学んだ成果の発表と共有を行います。

このように、合計で810時間の教育カリキュラムを受ける事で、救急看護のスキルを習得し、認定看護師の資格を取得できます。教育機関によっては700時間を切るカリキュラムになっている所もあります。

認定看護師の中でも、救急看護は人気が高い

2016年2月1日現在、救急看護の認定看護師の登録人数は全国で1,015名です。これは全21分野で6番目に高く、限られた職種で活用する看護分野である事を考慮すると、人気が高い分野だと言えます。

救急看護は、現場で働く救急看護師本人や、病院や救急救命センターも看護師のスキルアップに積極的です。また、救急看護師の都道府県別登録者数を見てみると、他の分野に比べて地域格差が少ないです。

救急看護は地域を問わず、高い看護スキルを活かせる職場がある事も特徴です。

まとめ

  • 認定看護師の救急分野の教育機関は全国に7ヶ所
  • 日本看護協会看護研修学校では、12ヶ月の開講機関で合計810時間の授業がある
  • 救急看護は、認定看護師全21分野の中でも目指す方が多い人気分野
  • 都道府県別の救急認定看護師の登録者数は地域格差が少ない

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