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認定看護師全21分野の中で、2番目に人気が高い「皮膚・排泄ケア」の認定看護師についてまとめました。
これから資格取得を目指している看護師の方はご参考ください。

皮膚・排泄ケア認定看護師とは

皮膚・排泄ケア認定看護師とは、「創傷管理」および「排泄管理」を要する患者とその家族のQOL向上を図れる看護実践能力を身に付ける為の資格です。
主に寝たきりの患者や利用者に対して、褥瘡の対策や、排泄指導を行います。

2006年に診療報酬として「褥瘡ハイリスク患者ケア加算」が新設され、看護で初めて独自の診療加算を得た分野です。

排泄は人間の基本的ニーズで尊厳を保ち、生きる意欲や人間らしさを取り戻すための重要なケアです。看護師の仕事でも、専門性が高い高度な看護スキルを求められる、需要が大きい認定看護師の分野です

資格保持者

2,015名(2016年2月1日現在)
認定看護師の中でも2番目に資格保持者が多い分野です。病院から介護施設まで幅広い領域で活躍できる人気資格で、今後も資格保持者が増えていく事が予想されます。

皮膚・排泄ケア認定看護師の役割

皮膚・排泄ケア認定看護師は、褥瘡などの創傷管理やストーマーなどの排泄管理を行います。
現場で自ら処置をするだけではなく、在宅療養の患者や、今後退院する予定の入院患者とその家族へ対して、セルフケアや家族による介助方法の指導を行います。

皮膚・排泄ケアは、看護方法を誤ると褥瘡の悪化や、衛生面の悪化による感染リスクが高まります。それぞれの分野のエキスパートとして、看護スタッフへ対しても指導や相談を行い、患者とその家族の生活環境の改善に努めます。

皮膚・排泄ケア認定看護師の活躍できる職場

皮膚・排泄ケアの認定看護師は、主に寝たきり患者が多い病棟や老人ホームが職場になります。現場でリーダーシップを発揮して、病院や施設全体の看護サービスの質の向上を目指します。

また、看護師長や本部などの管理職のポストや、新人の教育担当、看護研究など、幅広い領域で皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を活かした働き方ができます。

集中ケア認定看護師になるには

認定看護師の皮膚・排泄ケア看護の取得方法と、教育内容についてまとめました。
認定看護師の取得基準や費用については、別ページで紹介しています。
(参考:認定看護師を目指す)

資格取得の条件

認定看護師の資格取得の条件は、看護師免許の所有と、看護師免許取得後の実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)です。

皮膚・排泄ケア分野の認定看護師を取得のための実務経験は、次の3つの条件を満たしている事が望ましいと看護協会が定めています。

  1. 通算3年以上、外科系領域またはストーマケアを行う病棟・外来・在宅ケア領域での看護実績を有すること。
  2. ストーマ造設患者の看護を1例以上、及び創傷または失禁ケア領域の看護を4例以上担当した実績を有すること。
  3. 現在、創傷ケア、ストーマケア、または失禁ケアを行う病棟・外来・在宅ケア領域で勤務していることが望ましい。

合格率・難易度

第22回認定看護師認定審査では、皮膚・排泄ケア看護の分野の認定看護師を139名受験し、合格者は138名でした。100%近い合格率を誇り、教育過程を受講すればほとんどの方が認定審査に合格しています。

皮膚・排泄ケア認定看護師の教育機関

2015年4月現在の認定看護師の救急看護分野の教育機関は次の通りです。

●北海道医療大学認定看護師研修センター(北海道)
開講月:5月/開講期間:8ヶ月/定員:20名

●日本看護協会看護研修学校(東京都)
開講月:4月/開講期間:12ヶ月/定員:30名

●長野県看護大学看護実践国際研究センター(長野県)
2015年度休講

●静岡県立静岡がんセンター認定看護師教育課程 (静岡県)
開講月:8月/開講期間:8ヶ月/定員:20名

●京都橘大学看護教育研修センター(京都府)
開講月:5月/開講期間:8ヶ月/定員:30名

●山陽学園大学看護研修センター(岡山県)
開講月:6月/開講期間:9ヶ月/定員:24名

●福岡県看護協会 (福岡県)
開講月:5月/開講期間:7ヶ月/定員:30名

●公益社団法人沖縄県看護協会 (沖縄県)
開講月:8月/開講期間:7ヶ月/定員:20名

皮膚・排泄ケア認定看護師の教育カリキュラム

認定看護師の皮膚・排泄ケア分野のカリキュラムや所要時間は、各教育機関によって違います。
ここでは、日本看護協会看護研修学校の皮膚・排泄ケア看護分野のカリキュラムを紹介します。

●共通科目:150時間
認定看護師に必要な共通の能力を養うための科目。
「看護管理」「リーダーシップ」「文献検索・文献講読」「情報管理」「看護倫理」「指導」「相談」「対人関係」「臨床薬理学」「医療安全管理」の10科目をそれぞれ15時間ずつ履修します。

●専門基礎科目(60時間)
「皮膚のアセスメントとケア」を30時間、「精神面のアセスメントとケア 」「栄養のアセスメントとケア」の2科目をそれぞれ15時間ずつ、合計で3科目60時間を履修します。

●専門科目(225時間)
「皮膚・排泄ケア概論」を15時間、「排便機能に破綻をきたす病態の理解と評価」「排尿機能に破綻をきたす病態の理解と評価」「ストーマケア」「排泄ケア」「創傷の病態と治療」をそれぞれ30時間。
「創傷アセスメントと管理」を60時間履修します。

●演習(150時間)
「皮膚・排泄ケア技術」「プレゼンテーション」「ケースレポート」の3つの分野に分けて合計150時間の演習を履修します。

●臨地実習(225時間)
皮膚・排泄ケアの対象の問題を的確に判断し、質の高い看護サービスを提供できるためのケアの実践能力、指導能力、スタッフからの相談能力を養います。

●学内ケースレポート発表会(全学科合同)
学科で選出された学生の口演発表や、全員参加のポスターセッションで学んだ成果の発表と共有を行います。

以上合計で810時間の教育カリキュラムを受ける事で、皮膚・排泄ケア看護のスキルを習得し、認定看護師の資格を取得できます。教育機関によっては700時間を切るカリキュラムになっている所もあります。

皮膚・排泄ケアは医師の治療よりも看護による処置が重要

皮膚の創傷(褥瘡など)やストーマーによる排泄の悩みは、医師が処方箋などの投薬やアドバイスによって治療しますが、それだけでは問題の解決に向かいません。

入院や入所している患者や、在宅看護をしている患者とその家族に対して、看護師が状況に合わせた正しい処置とアドバイスをする事が大切です。

皮膚・排泄の問題は重度になると深刻な症状に発展するリスクがあります。看護師の仕事の中でも、特に責任と役割が大きい分野のため、認定看護師の資格などスキルアップを目指す方の需要が大きいです。

まとめ

  • 認定看護師全21分野の中でも、皮膚・排泄ケアは2番目に人気が高い
  • 皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷、褥瘡、ストーマー、失禁などの分野のプロフェッショナルとしてのスキルを身につける資格
  • 皮膚・排泄ケア認定看護師が活躍できる領域は幅広く、その中で寝たきり患者や利用者が多い施設や病棟に集中している
  • 皮膚・排泄ケアの治療や生活環境の改善は、看護師の指導による役割と責任が大きい

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